アトピー性皮膚炎の治療法

治療への取り組みについて

アトピー性皮膚炎はいずれ治っていく病気です

マスコミの報道や関連記事などで、必要以上にアトピー性皮膚炎を難病としてとらえているためか、「アトピー性皮膚炎は体質的な病気なので一生治らない、大変な難病だ」という誤解をしている人がいます。確かにアトピー性皮膚炎の経過は個人によって大きく異なりますが、患者さんの多くは乳幼児期に発症し、ほとんどの人が小学校の高学年や中学生ぐらいまでに症状がおさまります。その後、思春期に再発したり新たに発症する、いわゆる思春期・成人期アトピー性皮膚炎が現在、増加していますが、それらの人も中高年までに、ほとんど症状がおさまります。

このようにアトピー性皮膚炎は、軽快し治っていく病気です。一生治らないんじゃないかと悲観する必要はありません。早めの治療を怠らず病気を常に良い状態にコントロールしていることが、より早い治療につながります。

かゆみを抑える薬とは

アトピー性皮膚炎の大きな悩みはかゆみです。アレルギー性炎症によって産生されるヒスタミンなどの活性物質がかゆみを引き起こす一因ですが、かゆみの原因はまだまだ未解明です。

ステロイド軟膏やタクロリムス軟膏は炎症を抑えるので、かゆみも当然抑えてくれます。ヒスタミンなどの活性物質の作用を抑制する抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服(のみ薬)もかゆみに効果がありますが、かゆみを抑える力はステロイド軟膏やタクロリムス軟膏よりも強くはありません。

しかし、多くの患者さんが抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を飲んでいる時のほうが、かゆみが少ないと自覚されています。

飲み薬の効果には大きな個人差があります。たくさんの種類の抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬がありますので、個々の患者さんでどの抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬がかゆみを抑えてくれるのか、効果をみながらのんでもらう場合が多いです。

とりわけ大きな副作用はありませんが、眠気がくることがあります。また、緑内障や前立腺肥大症の方では症状が悪化することがあるので注意が必要です。

最近の抗アレルギー薬には眠気が少なく、緑内障や前立腺肥大症の方でも安心して内服でき、1日1回の投与ですむ薬があります。